2018.06.15

健康な睡眠にも影響大!?エアコンの汚れとクリーニングについて解説

エアコンのクリーニング、どうしていますか?
暖かくなりエアコンを使う時期になると、エアコンクリーニングの話題がよく聞かれるようになります。「エアコンはカビの温床になりやすい」「エアコンの中はとても汚れている」なんとなくは分かっているけれど、具体的にどうしたら良いのか分からなかったり、業者に頼むと費用がかかるため決心がつかなかったり・・と、モヤモヤを抱えている方も多いのではないでしょうか。

エアコンの汚れは体調不良につながりやすいため、常に綺麗にしておくのが理想です。そして、なかでも特に注意が必要なのが、寝室。寝室のエアコンが汚れていると、睡眠中に人体に悪影響をおよぼす危険性があるのです。

そこで今回は、そもそもエアコンはなぜ汚れやすいのか、汚れたエアコンを使っていると睡眠にどのような悪影響をおよぼすのか、そしてエアコンの汚れを落とす方法について、紹介していきます。

エアコンはなぜ汚れる?

健康な睡眠にも影響大!?エアコンの汚れとクリーニングについて解説

エアコンの仕組み

まずは、エアコンの基本的な仕組みについてご紹介します。
エアコンは、室内機と室外機の2機をパイプでつないだ構造をしており、パイプの中を「冷媒」とよばれるものが循環しています。部屋の中の熱い空気は、室内機の中で熱と空気に分かれます。熱を失った空気は冷たい風となって部屋の中に放出され、熱はパイプ内の冷媒が室外機まで運び、室外機から外に放出されます。

エアコンはなぜ汚れる?

部屋に一年中設置されているエアコンには、日々少しずつ汚れが蓄積しています。
さらに、室内の熱い空気と一緒にホコリや油、花粉、ダニ、カビなども吸い込まれるため、それが吹き出し口ややフィルターに吸着していきます。空気清浄機のフィルターにホコリがつきやすいのをご存知の方も多いと思いますが、エアコンのフィルターにも同様に、部屋中の汚れがたくさんついているのです。

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エアコンが汚れるとどうなる?

では、エアコンが汚れたまま放置してしまうと、人体にどのような悪影響をおよぼすのでしょうか。

エアコンの不調や無駄な電力消費につながる

エアコンが汚れていると、稼働効率が悪くなるため消費電力が増えたり、効きが悪くなったりすることがあります。ひどい場合は動作不良などの故障を引き起こしてしまうこともあります。

カビが部屋の中に放出される

エアコン内に吸い込まれたカビは、蓄積されて繁殖し、大量に増えて冷たい空気と一緒に室内に放出されます。そして、その大量のカビを空気と一緒に吸い込めば、アレルギーや体調不良につながるでしょう。

湿気と汚れの多いエアコンの内部は、カビが大量に繁殖しやすい環境です。なかでも特にホコリはカビの大好物でもあるため、ホコリの立ちやすい寝室はカビにとっては好都合な場所。エアコンが汚れていると、睡眠中に大量のカビを吸い込んでしまい、結果、体に大きな影響を与えることになってしまうのです。

エアコンを綺麗に保つ方法

健康な睡眠にも影響大!?エアコンの汚れとクリーニングについて解説2

エアコンをしっかり綺麗にしたいなら、業者に依頼するのがベストな方法、というのは誰もが知っている事実です。しかし、家族が多ければエアコンの台数も多く、費用もかさむためなかなか依頼できないというケースも多いでしょう。その場合は、まずは自分でできる範囲だけでも綺麗にしておきましょう。

フィルター掃除

エアコンのフィルターは、少なくとも月に1回以上は掃除をしましょう。多くのエアコンは、フィルターが比較的簡単に外れる仕組みになっています。フィルターに吸着した汚れは掃除機である程度は綺麗になりますが、さらに水洗いができれば完璧です。

吹き出し口などの掃除

目に見える場所は、できる範囲で綺麗に拭いていきます。特に吹き出し口はホコリで汚れている場合が多いので、丁寧に掃除をしましょう。ルーバーなど回るものは回し、動かせるものは動かして、できるだけ汚れを落としておきましょう。

エアコン専用の洗剤もおすすめ

スプレー型などのエアコン用洗剤が各社から販売されているのをご存知でしょうか。エアコンの季節になるとよく見かけるようになるこれらの洗剤は、楽に綺麗に掃除ができると年々ユーザーが増えています。ただし注意事項もあるので、説明をよく読んでから使うことをおすすめします。

エアコンの内部乾燥モードを使う

エアコンによっては、内部乾燥モードのような設定があるでしょう。
冷房や除湿でエアコンを使うと、室内機の中に水滴などがたまります。そのまま放置するとカビの原因になるため、電源を切る前にその水滴を乾燥させるのが、内部乾燥です。多くの場合、エアコンをOFFにしたあとしばらくのあいだ内部乾燥機能がはたらき、風を流して内部を乾燥させる、というのが内部乾燥の主な仕組みですが、実は内部乾燥モードにはメリットだけでなくデメリットもあるため、使い方やタイミングに工夫が必要です。

睡眠中の内部乾燥は要注意

内部乾燥では、湿気を部屋の中に放出したり、機種によっては暖房運転になったりすることもあるため、せっかく涼しくした部屋の湿度や温度が上がってしまったり、状態によっては臭いが出てしまったりするケースがあります。特に睡眠中に内部乾燥が起動すると、再度部屋が暑くなってしまって逆効果。機種によっては人が部屋にいる場合は内部乾燥が働かないようになっているものもありますが、状況にあわせて使い分けるのがおすすめです。

まとめ

エアコンの汚れと人体への影響、そしてエアコンのメンテナンス方法についてご紹介しました。夏の必需品であるエアコンも、メンテナンス次第では体に害を与えてしまうことがあります。こまめな掃除を心がけ、いつも綺麗な空気を循環させられるようにしておきましょう。