2021.12.02

寝汗が多いのはなぜ?原因と対策を解説!

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寝汗は睡眠の質にも影響する

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寝汗とは寝ている間にかく汗のことです。汗をかくことによって体温を下げ、眠りを深くする働きがあります。つまり寝汗は、睡眠の質を良くするためにかくものです。しかし、寝汗による不快感で夜中に目覚めてしまったり、寝付きが悪くなったりする場合があります。また、寝汗が冷えることで体温を奪い、風邪を引いてしまうこともあります。このように、寝汗のかき過ぎは、かえって睡眠の質に悪い影響を与えることがあるのです。

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寝汗ってどのくらいかくのが正常?チェックしてみよう

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健康な大人の場合、一晩にコップ一杯程度の汗をかくのは正常な状態です。

もし寝具やパジャマがびっしょり濡れ、取り替える必要がある程の量の寝汗をかいているなら、寝汗が多いと言えます。

多くの場合、寝汗の原因は睡眠時の環境にありますが、涼しい環境で寝ているのにもかかfわらず、大量の寝汗をかいている場合は、注意が必要です。

寝汗が多い原因は?

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寝汗が多くなる原因について、一般的によく見られる原因と、病院を受診したほうがいい要注意のケースに分けて解説します。

一般的によく見られる寝汗の原因

  • ストレス
  • ホルモンバランスの乱れ
  • アルコールの摂り過ぎ

過度なストレスは、自律神経の乱れを引き起こします。自律神経は、体温調整の役割を持つため、乱れると大量の寝汗をかく場合があるのです。

また、更年期障害や女性のPMS(月経前症候群)によりホルモンバランスが乱れると、寝汗をかき過ぎる原因となることもあります。

アルコールを摂取することにより発生するアセトアルヒデトという体内物質も、寝汗が多くなる原因のひとつです。アセトアルヒデトは肝臓で分解されて尿や汗として体外に排出されます。よってアルコールを大量摂取すると、アセトアルヒデトも大量に発生し、結果寝汗が増える要因となります。

病院を受診した方がいいケース

多くの場合、寝汗が多いことは深刻な問題でありませんが、中には病気の疑いがあるケースもあります。急に寝汗の量が増えたと感じる場合には、大きな病気の初期症状である可能性もあるため注意が必要です。

異常な寝汗から予想される病気の例として次のものが挙げられます。

  • 悪性腫瘍
  • インスリノーマ
  • HIV感染症
  • 敗血症
  • 結核
  • 内分泌疾患
  • 狭心症

寝汗が多いというだけで、これらの病気であると診断できるわけではありません。しかし、極端に寝汗がひどくなった場合には身体に何らかの異常が隠れている可能性があるため、早めに診察を受けるようにしましょう。

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寝汗対策をした方がいい理由

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大きな病気が隠れているケースでない限り、寝汗はそれほど深刻な問題ではありません。しかし、放っておくよりも対策をした方が良い理由が2つあります。

  1. 睡眠の質に影響する
  2. 体臭の原因になる

ひとつずつ具体的に解説します。

1.睡眠の質に影響する

寝汗は睡眠の質に影響を与える場合があります。たとえば、大量の汗をかいた不快感で目覚め、そのまま寝付けなくなることが一例です。一度目覚めてしまうと、その後に寝付けたとしても眠りが浅くなり、翌朝も疲労感が残りがちです。

また、寝汗をそのままにしておくとあせもなどの肌トラブルが起きやすくなります。汗が汗線に詰まることによって皮膚が炎症し、チクチクした痛みや痒みを伴うことがあるのです。このような肌の症状も睡眠時の不快感を引き起こす原因となるでしょう。

2.体臭の原因になる

臭いは寝汗の対策をしたい理由のひとつです。

衣服や寝具が寝汗で濡れると、雑菌が繁殖して臭いの元となります。朝シャワーを浴びずにそのまま出かけると体臭の原因にもなるでしょう。

またストレスや疲労が寝汗の原因となっている場合、体内に蓄積されたアンモニアが汗から放出され、汗の臭いが強くなる場合もあります。

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寝汗の体質改善する方法

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寝汗を多くかいてしまう体質を改善するには次の3つの方法があります。

  1. 寝る前に水を飲む
  2. ストレスを溜めない
  3. 生活リズムを整える

ひとつずつ詳しい方法を解説します。

1.寝る前に水を飲む

寝る前に水を飲むことには、不快なベタベタ汗を防ぐ効果があります。ベタつく汗は蒸発しにくく肌にまとわりつくため、眠りづらくなる原因になります。コップ一杯の水を飲むことで、蒸発しやすいサラサラの汗をかくことができ、不快感を軽減できるでしょう。

また、寝る前に水を飲むことで、寝汗による脱水症状の予防にもなると言われています。

「水を飲むとかえって汗が増えてしまうのではないか」と思われるかもしれません。しかし寝汗体質の改善には、むしろよい効果があるとされています。

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2.ストレスを溜めない

ストレスは自律神経の働きを乱すため、寝汗を多くする原因のひとつとされています。ストレスがたまること自体を防ぐことが一番ですが、難しい場合には簡単にできるリラックス方法を実践し、ストレスを軽減しましょう。

たとえば、寝る前にお風呂にゆっくり浸かる、音楽を聴く、アロマを嗅ぐなどです。最適な方法は人によって異なるので、自分なりの落ち着ける方法を見つけましょう。

3.生活リズムを整える

生活リズムが安定していないと、体内時計が狂い自律神経が乱れやすくなります。起きる時間や寝る時間、食事の時間を規則的にすることで、体内時計を正常に保つようにしましょう。

また生活リズムが規則正しくなり自律神経が安定すると、ストレスが溜まりにくくなる効果もあります。寝汗の体質改善に相乗効果をもたらすため、ぜひ心がけてみてください。

睡眠環境で寝汗対策する方法

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寝汗対策のためには、体質改善だけでなく睡眠環境の見直しも必要です。睡眠環境は次の3つのポイントに注目しましょう。

  1. 室温・湿度に注意する
  2. 吸湿性の良いパジャマで寝る
  3. 接触冷感素材の寝具を使う

それぞれの詳しい内容を説明します。

室温・湿度に注意する

部屋が暑すぎるという理由で寝汗が多くなっている場合には、室温・湿度に注意することで改善することができます。

人が快適に過ごせる室温の目安は、夏は25〜28度、冬は18〜22度とされています。また湿度は、夏は45〜60%、冬は55〜65%が基準です。快適と感じる室温や湿度には個人差がありますが、ある程度の目安として参考にすると良いでしょう。

エアコンや除湿機等を活用して、寝ている間快適な環境を保てるように工夫しましょう。

吸湿性の良いパジャマで寝る

パジャマも寝汗対策の大切な要素です。寝汗の不快感を軽減するために吸湿性の高い素材を選ぶようにしましょう。代表的なのは、シルク、綿や麻などの天然素材です。反対に、ポリエステルやアクリルなどの化学繊維の素材は吸湿性が低く蒸れやすいため、寝汗が多い人にはおすすめできません。

また、パジャマのデザインやサイズ感にも注目しましょう。Tシャツなどを寝巻きにするより、ボタン付きの前開きタイプのパジャマの方が隙間から熱を逃しやすいと言われています。また、ゆったりしたサイズを選ぶことにより、肌との接触面積を減らして汗のべたつきを防ぐことができます。

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接触冷感素材の寝具を使う

接触冷感素材など暑さ対策の寝具を利用することも寝汗対策に有効です。接触冷感素材とは、肌から素材へ熱が移動する性質を利用した、触るとひんやりと感じる素材のことです。肌から熱を奪う性質があるため、接触冷感素材を使用した寝具は暑がりで汗っかきの人に適していると言えます。

接触冷感素材の熱の移動量を数値化した基準として最大熱吸収速度(Q-MAX )という単位があります。冷んやりした感触の代表とも言えるコンクリートはQ-MAX 値が0.6、繊維の中ではポリエチレンが最高で0.45以上とされています。接触冷感素材の寝具を選ぶ時にはこの数値を目安にすると良いでしょう。

また寝汗対策のためには、冷感があるだけではなく吸湿性・通気性に優れていることも重要です。これらを兼ね備えた涼しい寝心地の寝具を選ぶのがおすすめです。

ライズTOKYOの「ドライクールマットレスパッド」は、カバーに接触冷感素材の最高峰、Q-MAX値0.4の素材を使用しています。その上、抗菌防臭と吸水速乾加工を施し、いつでも清潔感を保って使用できます。また、中材の高反発ファイバーは、理想な寝姿勢と寝返りをサポートするため、より睡眠の質を上げることができます。

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まとめ

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寝汗は深刻な問題ではありませんが、あまりに量が多い場合には睡眠の質に影響する可能性があります。寝汗の原因は多くの場合、自律神経の乱れからくるものとされています。ストレスを溜めないこと、生活習慣を整えることにより、体温調節機能が正常に働くよう心がけましょう。

また、寝巻きや寝具が寝苦しいために寝汗を多くかく場合もあります。接触冷感素材など肌触りが良く涼しく感じられるものを選ぶことで快適なおやすみ時間を過ごせるでしょう。

ライズTOKYOでは接触冷感素材を使用した「ドライクールマットレスパッド」のほか、いつでも快適な寝心地で清潔感を保てるアイテムをご用意しています。寝具の見直しをご検討の方はカテゴリからご覧ください。