2018.12.25

21世紀型中学受験セミナーレポート 第3回 心の秘訣 親子のメンタルと運の引き上げ方

テーマは「親子のメンタルと運の引き上げ方」

2018年11月16日(金)、ライズTOKYOがスポンサーを務める「21世紀型中学受験 モチベーションアップの3つの秘訣!」3回目のセミナーがfabbit 青山にて開催されました。最終回となる今回のテーマは「心の秘訣」。元全日本バレーボール選手で、現在は銀座コーチングスクール青山校・岡山校・広島校の3校の代表を務めるエグゼクティブコーチの末国愛里氏と、本セミナーを主催する中学受験メンタルトレーニング協会代表で、銀座コーチングスクール認定プロコーチの大柳美紗氏という2人のコーチングのプロが、「ママと子どもの絆を深める心のトレーニング」について、親子のメンタルと運の引き上げ方の熱い講演を繰り広げました。
会場では前回に引き続き講師の方々の書籍やアロマ販売コーナーが設けられたほか、ライズTOKYOの高反発マットレス体験コーナーも設置されました。最終回ということで特別価格で提供されたマットレスパッドなど、休憩時間になると参加者がひっきりなしに体験していました。

心が上向くトレーニングをみんなで実践中!

親も子も、まずは自分で自分を信じること

セミナー前半では、末国氏が全日本バレーボール選手に選ばれるまでの道のりとその後の体験を紹介。
日本代表選手として定着するために戦略的な分析も行いながら、できる努力をすべてやった結果、見事念願のオリンピック特別指定強化選手として認定された末国氏。しかしそのわずか3ヶ月後に心臓の問題が発覚し、引退を余儀なくされてしまったという実体験に参加者全員が胸を打たれました。

参加者のメンタルを上げるため「今日は詰め込むよ〜!」とはっぱをかける末国氏

絶望に打ちひしがれる末国氏の心(メンタル)を引き上げたきっかけは一体何だったのでしょう。それはとても些細な発見でした。もう何もできない、人生は終わりだ・・・と決めつけていた自分の爪を見た時、ハッとしたのです。「私の爪、なんて綺麗・・・!」
私たちにはコントロールできることと、そうでないことがあると末国氏は言います。
「思考や行動、感情は自分でコントロールできるけれど、自分以外のものや他人をコントロールすることはできない。だからまず、自分ができることをする!どんな時でも大丈夫!と自分で自分を信じる力、自分自身を肯定できるものを自分の中に見つけること、それがメンタルをコントロールすることに繋がります。子どもも同じ、どんなワードが心に響いてやる気という行動を引き出させるのかを考えることが大事。」そして、「運」の大切さについても、バレーボールの概念とともに語られました。

末国氏が絶望の淵でも自己肯定できた自身の美しい爪

一番大事なのはど〜れだ!

続いて、成功するために必要なことと、成功する人と失敗しやすい人の違いについても解説します。
「3つの中でどれが一番大事だと思う? ①自分を信じる、 ②あきらめない、③運!どれも大事よね〜。」

末国氏の強運の証拠、2年連続でひいたという大大吉のおみくじ

「ねえ、でも考えてみて?」と参加者に問いかける末国氏の言葉は、直接参加者の心に響いて自分ごととして考えやすい。すべてにおいて「簡単。そんなのかーんたんよ!」「私はなんでも1番が大好き!」と明るく言い放つその背景には、挫折から這い上がってきた自信と自負が感じられ、なるほど、アドバイスされたことをやってみよう!と軽く背中を押された気分で前向きになります。ちなみに3つの中で一番大事なのは、「運」!これには会場全体がどよめきました。末国氏いわく「運」は増やせるそうで、運の良い人の近くにいるようにしたり、体感すると身につきやすいため、うまくいっている人の特徴を真似ると良いそうです。

ここぞというときにメンタルを左右するのが睡眠

メンタルをコントロールして、自分ができることをする!

バレーボールの日本代表選手は睡眠を大切にしていると言います。特に質の高い睡眠へのこだわりが強いそうですが、それは単にパフォーマンスをアップするためだけではありません。全日本チームのメンタルの強さの土台になっているというのです。
「バレーボール選手だから、体作りのために運動と食事を大切にしますよね。そして睡眠、もう当たり前ですよ。みんなすごく睡眠を大事にします。ギリギリのところでの判断ができるかどうか、失敗したときにパッと頭を切り替えられるかどうか、メンタルの強さにすごく差がでます。練習が詰まって余裕が無くなって睡眠時間が短くなると、チームの雰囲気が下向きになります。だからしっかり睡眠をとって調整します。睡眠って、気持ちのコントロールにすごく大切なのですよ。」(末国氏)

そして、どうしても睡眠時間が取れないときは、「4時間しか眠れない」と思うのではなく「絶対大丈夫」と考えることで、メンタルをコントロールできると言います。
「4時間しか眠れない、辛い・・・と思うと、翌朝その通りに辛い状態で目覚めてしまいます。4時間でもぐっすり眠ってすっきり目覚められる!できるできる!そう思うとそこに近づくのです。」(末国氏)

また、できると思える根拠作りについても教えてくれました。たとえば10分昼寝をしたときに、自分でエネルギーが何点くらい回復したか考えるのだとか。「10分間で自分の体力が10%回復できたと思ったら、4時間ではどう?」と考えます。「『私は10分で10%回復させることができる』と頭の中に落とし込む。そうすると4時間も寝たらすごーいと思える。こんな感じで自分の感情をコントロールするのです」(末国氏)

ありのままの子どもを認め、信頼関係の構築を

自らの体験をまじえてノウハウを紹介する大柳美紗氏

後半は、自ら中学受験ママとして悩みや葛藤を経験したという大柳氏が、寄せられた悩みに対して答えるスタイルで始まりました。
「志望校がいまだに決まらない」「ふだんなら解ける問題が、模試になると解けない。本番が心配。」「勉強しない子どもを見て小言を言ってしまい、毎日親子げんかが絶えない」「ついイライラして言葉が過ぎて自己嫌悪に。」
中学受験の親のあり方と心の持ち方、子どものメンタルサポートの大切さ、そして、本番に実力を発揮するために必要なことについて紹介しました。

中学受験ママに起こりがちな心の起伏

冒頭に大柳氏は、「漫画家になりたい」といった我が子に「そんなのなれるわけない!」と言って、子どもの夢と自己肯定感をぺしゃんこにした経験を告白。笑顔が消えた子どもを前に、本気で変わろうと思ったそうです。
「子どものなかなか上がらない成績に一喜一憂し、したくもないケンカを毎日のようにしていました。子どもが6年生になったときこのままではいけないと思い、そこで出会ったのがコーチングとメンタルトレーニングでした。中学受験のあり方が変わりました。」(大柳氏)
親のメンタルのあり方が、子どもの成績や自信、やる気に影響を与えます。信頼関係を取り戻して第一志望校合格にたどり着くまでには、自分でコントロールできることとできないことを明確にしつつ、ありのままの子どもを認め、子どもの居場所を確保するなど多くの努力があったと言います。その過程で、親自身のストレスを下げることの大切さについても気付きがありました。

「今は信頼関係100%!」と堂々と言えるようになったという大柳氏

「我が家は信頼関係が崩壊していました。6年生のときに声かけの本を買って、『あなただったらできる、これができたら絶対合格するよ!』と言ったら、『今までそんなこと言わなかった人が何言ってるの!思ってないでしょお母さん!』と言われて・・・。全部私の心がね、本心が伝わっちゃってた感じでした。」(大柳氏)
子どもにはすぐに見破られてしまうのですね。参加者は真剣なまなざしで聞き入っていました。

親の自己肯定感から積み上げていく

最後はモチベーションが下がっているとき、士気が上がらないときの対策法や、メンタルトレーニングの方法、自己肯定感の育み方、強運を引き寄せる方法などを末国氏とともに紹介。自分の力ではコントロールできないものに挫折感を味わい、そこから立ち直ったからこそ語ることのできた2人のコーチングのプロによる充実のセミナーが幕を閉じました。

健康睡眠ミニレクチャー
「受験当日までにするべき3つのこと」

右が会場特別価格の高反発マットレスパッド

健康睡眠ミニレクチャー最終回では、ライズTOKYOが昨年11月、全国の18〜23歳の男女、第一志望校合格者200 名、第一志望校不合格者200名の合計400名に実施した”受験間際に一番効果的だった生活習慣”についてのアンケート調査を紹介。眠りを制するものは受験を制する?!と言われるほど、第一志望合格者ほど睡眠時間を十分にとることを意識し、睡眠を重要視する傾向にありました。合否別にみると、第一志望合格者の方が圧倒的に多くの割合で「睡眠時間を十分にとる」ことが一番効果的だったと答えています。また、勉強の合間の適度な息抜きも効果的で、イチオシは「音楽を聴くこと」でした。気になる勉強法では、「苦手問題と、志望校の過去問題の克服に集中すること」がワンツーフィニッシュという結果に、メモをとる姿も見られました。
最後に、自身も中学受験を経験した睡眠コンシェルジュ青野より、「中学受験は確かに大事なことですが、人生の目標ではないと思っています。受験を超えたその先の長い人生においても、魅力的でわくわくする目標を親子で持ち続けて信頼関係を築いて頂きたい。RISEは睡眠の観点からみなさまを全力でバックアップし続けます。」とエールを送った。

○調査レポート 話題の「睡眠負債」にも注意喚起!現役受験生に伝えたい3つのコト?!
https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000029.000022899.html

21世紀型中学受験 モチベーションアップの3つの秘訣

第1回 「体の秘訣 睡眠の質が決め手~脳と香り~」 前編
第1回 「体の秘訣 睡眠の質が決め手~脳と香り~」 後編
第2回 「学の秘訣 親の関わり合い方と勉強法」
第3回 「心の秘訣 親子のメンタルと運の引き上げ方」

PROFILE 末国 愛里
すえくにあいり/元全日本バレーボール選手。オリンピックを目の前に心臓病が発覚、代表から引退を余儀なくされる。打ちひしがれている際コーチングと出会い、新たな目標を持ち立ち上がる。現在は、Will-Coach Labo株式会社代表取締役、銀座コーチングスクール青山・岡山・広島校の代表も務める。結果を出せるコーチとして教育機関からも絶大な信頼があり、各種団体での講演活動、企業研修などを行う。コーチング普及のためのスクール運営や神奈川大学では非常勤講師も務め、学生へのコーチングにも好評を得ている。

PROFILE大柳 美紗
おおやなぎみさ/中学受験メンタルトレーニング協会代表、GCSプロコーチ、エイドネットスペシャル教育コーチ。東京大学研究所やIT企業で約12年のキャリアを持つ。子どもの中学受験の際、ストレスから家庭の雰囲気も親子関係もボロボロに。小6の夏、コーチング、メンタルトレーニングと出会い、親子の信頼関係と戦略こそが成功の秘訣と気づく。合格可能性20%からわずか3ヶ月で難関第一志望校合格を親子で勝ち取る。2016年11月から「親子の絆を深めて合格する子に育てる」をモットーに、中学受験ママのメンタルサポートを行う活動を開始。満足感100%の中学受験ママのための勉強会を毎月開催中。