2021.05.25

マットレスのカビを取る方法は?予防方法についても詳しく解説します

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マットレスにカビが生える原因は?

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カビは繁殖に適した温度や湿度になると、ゴミを養分にして繁殖します。どのような条件だとカビが生えやすいのか解説します。

カビの繁殖しやすい温度になっている

カビが特に繁殖しやすいのが25~28℃と言われています。マットレスは、暑い日は置いているだけでもカビの繁殖しやすい温度になっていますし、寒い日でも寝ている間は体温で温められてカビにとっての適温になっています。

湿気がこもりマットレス内の湿度が高くなっている

湿度80%以上になるとカビが生え始めます。一般的な住宅の浴室以外の年間平均湿度は30%~80%と言われており、基本的にはカビが発生する環境ではありません。しかし、たとえ空気中の湿度が低くても、マットレスのように湿度がこもりがちなアイテムの場合、その中は湿度が高くなっている可能性があります。

皮脂や髪の毛などカビの養分が付着している

カビは繁殖するために養分を必要とします。マットレスはカビの養分となる皮脂や髪の毛が付着しやすいことも、カビ繁殖の原因となっています。

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マットレスのカビを取る方法

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マットレスのカビを取る方法は次のとおりです。

  • カビ除去スプレーを利用する
  • 消毒用エタノールを利用する
  • 重曹とエタノールを利用する
  • 酸素漂白剤(オキシクリーン)を利用する

それぞれの利用方法を説明します。

カビ除去スプレーを利用する

市販で売っているカビ専用除去スプレーを使うと、カビにスプレーを吹きかけるだけでカビが取れます。また、ただカビを取るだけでなく、カビを生えにくくする防カビ効果がある除去スプレーもあります。

カビ除去スプレーを使用する際は、まずは目立たない箇所にスプレーを吹きかけて、使って問題ないか確認すると良いでしょう。素材によってはマットレスが色落ちする可能性があるためです。

カビ除去スプレーでカビを取る方法

カビ除去スプレーの使い方は次のとおりです。

  1. カビが生えている箇所にスプレーをかける
  2. 30分放置する
  3. カビが残っていた場合は繰り返しスプレーをかける
  4. カビが取れたら水拭きをして乾燥させる

びしょびしょになるほどかける必要はなく、さっと湿る程度で充分にカビが取れます。

消毒用エタノールを利用する

消毒用エタノールもカビを取るのに効果的です。消毒用エタノールにはボトルタイプとスプレーヘッドの商品がありますが、スプレーヘッドのほうが直接カビに当てやすいです。ただし、エタノールには漂白効果はないので、カビを殺菌しても黒ずみが残ります。黒ずみを消したい場合はカビ除去スプレーを使ったほうが良いでしょう。

また、エタノールには次の種類があります。

  • 消毒用エタノール
  • 無水エタノール

カビを取るのに適したエタノールは消毒用エタノールです。

消毒用エタノールでカビを取る方法

消毒用エタノールを使って、カビを取るには次のものが必要です。

  • 消毒用エタノール
  • スプレーボトル(消毒用エタノールを入れるためのボトル)
  • マスク(カビの吸引を防止するため)

またカビの拭き取り、乾燥をさせるために次のものも必要となります。

  • タオル、布、ティッシュ
  • お湯
  • ドライヤー

消毒用エタノールのカビ取りの手順は、次のとおりです。

  1. 消毒用エタノールをスプレーボトルに移す
  2. カビが生えた箇所が湿る程度にスプレーをする
  3. 1時間放置する
  4. スプレーした箇所をお湯に浸したタオルや布で「とんとん」と叩くように拭き取る(タオルや布は固く絞りすぎないようにする)
  5. 拭き取り終わったら、湿った部分をドライヤーで乾燥させる
  6. 風通しの良い場所に陰干しする

重曹とエタノールを利用する

消毒用エタノールは、重曹と組み合わせることで、より高いカビ対策効果を発揮します。重曹には消臭効果があるので、カビの嫌なにおいも除去してくれます。吸湿効果もあるので湿気対策になります。

重曹とエタノールでカビを取る方法

消毒用エタノールにもスプレーボトルは必要ですが、重曹にもスプレーボトルが必要になります。重曹を使う場合も消毒用エタノールと同じようにカビの部分にスプレーを吹きかけて、拭き取るだけでカビが取れます。

重曹とエタノールを利用する方法は次のとおりです。

  1. 重曹大さじ2杯+水300mlをスプレーボトルに入れる
  2. 重曹水をカビに吹きかける
  3. 5分ほど放置する
  4. 吹きかけた箇所をタオルや布で「とんとん」と叩くように拭き取る
  5. 消毒用エタノールをスプレーボトルに移す
  6. カビが生えた箇所が湿る程度にスプレーをする
  7. 1時間放置する
  8. スプレーした部分をタオルや布で「とんとん」と叩くように拭き取る
  9. 拭き取り終わったら、湿った部分をドライヤーで乾燥させる
  10. 風通しの良い場所に陰干しする

重曹を使った方法も黒ずみを落とす効果まではないので、黒ずみを落としたい場合は市販のカビ対策スプレーを使うと良いでしょう。

酸素漂白剤(オキシクリーン)を利用する

オキシクリーンとは酸素漂白剤のことで、衣類のシミ、汚れを漂白、消臭、除菌できるあらゆる汚れに対応している万能アイテムです。このオキシクリーンはマットレスのカビ除去にも使えます。

オキシクリーンでカビを取る方法

オキシクリーンの使い方は次のとおりです。

  1. 付属の計量カップ1オンス(28g)を水1Lで薄める
  2. カビ部分が湿るほどスプレーをする
  3. 1時間放置をする
  4. 湿った部分をドライヤーで乾かす
  5. 風通りのよい場所で陰干しする

業者に頼む

もし上記の方法でカビが取れない場合は、プロのクリーニング業者に依頼するのもおすすめです。 8,000円~2万円程度の費用はかかりますが、プロの業者であれば自分で落とせないカビも落としてくれます。頑固なカビの場合は業者の利用を検討してみても良いでしょう。

マットレスのカビを予防する方法

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マットレスのカビを取る方法を説明しましたが、今後カビが出ないように予防するための方法も解説します。

寝室の換気をして湿度や温度を下げる

寝室は湿気がこもりやすいです。湿気がこもるとカビが生える原因になるため、窓を開ける、空気を入れ替える、換気扇や除湿機を使うなどして、湿度と温度を下げるようにしましょう。

マットレスを敷きっぱなしにしない

マットレスは底面に湿気がたまりやいです。そのため、カビの予防の観点からマットレスを敷きっぱなしにしないようにしましょう。特に床に直接マットレスを敷く場合は、適度にジャバラ状に立てて裏面(底面)の通気をよくしたり、陰干しをしたりするよう心がけましょう。

通気の良いベットフレームやマットレスを選ぶ

ベットフレームにも色々な種類がありますが、すのこ状の床板を使用したベットフレームは通気がよいので湿気対策になります。

またマットレスにも通気のよい素材があるので、カビの予防をしたい人は通気がよいマットレスを選びましょう。

マットレスの上下、表裏を定期的に入れ替える

マットレスの上下や表裏を定期的に入れ替えることで、湿気がこもるのを防げます。2カ月に1回程度マットレスの向きを変えるなど、定期的に上下表裏を変える習慣を作ると良いです。

除湿シートや敷きパッドなどを使う

マットレスに除湿シートや汗を吸収してくれる敷きパッドを敷くと、カビの予防が可能です。除湿シートはシーツをかぶせたマットレスの下に、敷きパットはマットレスのシーツをかぶせてからその上に敷きます。また、マットレスのカバーを細目に洗濯することも心がけましょう。最近ではカバー自体に防菌加工、速乾加工が施されたものも多数出ており、そういったものを選ぶのも良いでしょう。

マットレスを壁から離して設置する

マットレスを壁から離して設置すると湿気対策になります。壁から10cmなど空気が通るような距離を作ると、湿気がこもりにくい環境を作れます。

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カビを放置すると健康被害につながることもある

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マットレスのカビを放置すると、寝ている際中にカビを吸い込んで、アレルギーや嘆息、肺炎を引き起こす可能性があります。

そのためカビを見つけた場合は、放置せずにすぐに取り除くことをおすすめします。またカビが繁殖しないように普段からカビの予防意識を持つことも大事です。

カビ対策におすすめしたいRISEのマットレス

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カビを掃除しても取れない場合はマットレスの買い替えがおすすめです。その際は、通気性の良さをポイントに選ぶと良いでしょう。

RISEのなかでカビ対策におすすめしたいのが、通気性抜群のスリープオアシスクリーンです。3分割仕様のマットレスになっているため、へたりやすい中央部分と頭部足元の中材をローテーションして長く快適に使えます。

また、弾力性に富む3次元構造高反発ファイバーを採用しているので、寝姿勢保持効果もあります。また、ベッドパット兼用として使えるオールシーズン敷パッドの中わたには、除湿効果、抗カビ性もあるのでカビ対策になります。

カビ対策で通気の良いマットレスが欲しい、長く使えるマットレスが欲しい人におすすめしたい一品です。

スリープオアシスベッドマットレスを購入するならRISEの公式サイトから

カビ掃除の注意点

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マットレスのカビを取る際、漂白剤の中でも塩素系漂白剤はなるべく使わないほうが良いでしょう。

塩素系漂白剤でカビを取るのは可能ですが、布製品用に作られてはいないので、マットレスの素材が痛んだり、色落ちしたりしてしまう可能性があります。

マットレスの捨て方

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どうしてもカビが落ちず、マットレスの買い替えを決めた場合は、今あるマットレスが不要になるので捨てる必要がでてきます。そこでマットレスの捨て方についても解説します。

粗大ごみとして捨てる

マットレスは粗大ゴミとして捨てられます。家の玄関や収集所など指定の場所に持っていくと、業者が廃棄してくれます。自治体によって費用は異なりますが、料金は1,000円~2,000円あたりが相場のようです。

捨て方は次の通りです。

  1. 事前に自治体に収集日の予約を取る
  2. 収集日にマットレスを指定場所に置く(玄関や収集所など)
  3. 収集料金を支払う

収集料金は、事前にコンビニなどでシールを購入して貼付しておくパターンもあります。支払い方法は自治体によって異なるため、収集日の予約を取った際に確認しておきましょう。

廃品回収業者に処分してもらう

近くの廃品回収業者に頼むと、マットレスの処分だけでなく運搬もしてくれます。ただし、なかには不法投棄をするような違法な業者もいるため、頼む際は一般廃棄物許可証がある業者を選ぶことをおすすめします。

料金は5,000円~15,000円あたりが相場です。業者によって料金が大きく異なる可能性があるため、複数の業者に見積もりをとって比較してから依頼した方が良いでしょう。

買取業者に買い取ってもらう

もしまだ使えそうなマットレスならば、買取業者に引き取ってもらう方法も採れます。ただし、使っているマットレス自体の需要や状態によって、売れる金額が変動します。相場に関しては、オークションサイトで自分が使っているマットレスを検索すると調べられます。

ネットオークションで販売してみる

自分でネットオークションを使って販売できれば買取業者を通さずに売れるので、業者に頼むよりも受け取れる金額が多くなる可能性があります。ただし、発送の処理を自分でおこなう手間はかかります。

カビを生やさない予防も大切

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カビ除去スプレーや消毒用エタノールを吹きかけることでカビは除去できます。カビを放置しておくと感染症、中毒症状、アレルギーを引き起こす原因になる可能性があるため、見つけた場合はすぐ除去することをおすすめします。

そして、普段からカビを生やさないように定期的に部屋の換気をする、除湿シートを使うなどをしてカビの予防をするのも大切です。

マットレスを清潔に保って、快適な睡眠環境をつくりましょう。

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