2021.07.28

マットレスの洗い方は?洗うメリットや注意点を解説

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マットレスの素材には洗えるものと洗えないものが存在します。そのため、マットレスを洗うためには洗えるマットレスの種類を知っておくことが大切です。また洗えるマットレスのなかでも、それぞれ洗い方が違うため、それぞれの素材に合った洗い方も知っておく必要があります。本記事では正しいマットレスの洗い方やマットレスを洗うメリット・注意点を解説します。

マットレスを洗うメリット

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マットレスを洗うメリットは汚れの除去だけではありません。ここではマットレスを洗うことで得られる複数のメリットをご紹介します。

ダニを除去できる

マットレスには人が外出先から運んできた多くのダニが潜んでいると言われています。

マットレスを洗うと、汚れと一緒にダニも除去できます。

ダニは人に健康被害をもたらす可能性もあるため、定期的にマットレスを洗い駆除してあげることが大切です。

また、マットレスのダニの駆除の方法は次の記事で詳しく解説しています。

※マットレスのダニを駆除したい!退治する方法と予防策を徹底解説

喘息やアレルギーの症状を抑えられる

マットレスに溜まったホコリやカビは、喘息やアレルギーの原因となります。しかし、マットレスを洗えば、マットレスの汚れだけでなくホコリやカビも除去できるので、喘息やアレルギーの症状を抑えられる可能性があります。

喘息やアレルギーで困っている人は、定期的にマットレスを洗う習慣を身につけましょう。

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洗えるマットレスと洗えないマットレスの特徴

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マットレスには、洗えるマットレスと洗えないマットレスの2種類が存在しています。ここでは両者の特徴を一つずつ見ていきます。

洗えるマットレス

洗えるマットレスの種類は、次の通りです。

自宅で洗えるマットレス クリーニングへ出せるマットレス
エア系ファイバー ポケットコイル
高反発ウレタン ボンネットコイル

 

マットレスは特殊な素材を使用しているため、素材に合わせて洗う方法を変える必要があります。洗えるマットレスの種類は「自宅で洗えるマットレス」と「クリーニングへ出せるマットレス」の2つに分けられます。自宅で洗えるのがエア系ファイバーで、高反発ウレタンも洗濯表示次第で自宅での洗濯が可能です。

一方、ポケットコイルやボンネットコイルなどのコイル系のマットレスは自宅では洗うことができません。コイル系のマットレスを洗いたい場合は、クリーニング業者に依頼して洗うようにしましょう。

洗えないマットレス

クリーニングでは熱処理を行うため、ウレタンやラテックスなどの熱に弱い素材は業者に依頼できない場合があります。またこれらの素材は熱だけでなく、水濡れによって劣化してしまうこともあるので、自宅でも洗うことができません。
こうした丸洗いが不可能なマットレスは、部分洗いを行うことで、マットレスの汚れなどを除去できます。また、マットレスは熱に弱く劣化しやすい場合もあるため陰干しをし、除湿も忘れずに行いましょう。

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マットレスの正しい洗い方

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マットレスには様々な種類があり、素材や造りによって洗い方も異なります。ここではマットレスの種類別の洗い方を解説します。

スプリングマットレス

スプリングマットレスは、一部カバーを外して洗えるタイプもありますが、金属スプリングが内蔵されているため基本的には洗うことができません。ただし部分的に汚れている場合は、汚れている箇所に中性洗剤を使うことで、汚れを取ることができます。部分的な汚れを除去する方法は次のとおりです。

  • 中性洗剤で薄めた水をタオルに濡らして軽く絞る
  • 汚れている箇所を濡らしたタオルで押して叩きつつ汚れを落とす
  • タオルが汚れを吸収したら、タオルを中性洗剤で薄めた水に浸して再度叩く
  • 汚れがとれたら、浄水でタオルを洗う
  • 洗ったタオルで、マットレスに付着した洗剤水を拭く
  • 乾いたタオルでマットレスの水分を吸収する

もしマットレス全体が汚れている場合は、自宅で洗うことは難しいため、専門のクリーニング業者に頼むことをおすすめします。専門の業者に頼めば、出張で対応してくれます。

ウレタンマットレス

カバーが外せないウレタンマットレスの場合は、前述で説明したスプリングマットレスと同じ手法で汚れを落としましょう。ただしウレタンは水に弱いため、洗う際には水を浸透させすぎないように注意が必要です。

カバーが外れる場合、カバーは洗濯表示に応じて洗濯機で洗ってください。また中材のウレタンは洗えるものと洗えないものがあります。水洗いができるものであれば水で押しながら洗って、水洗いができるかどうか分からないものは、表面をサッと流すだけにしてください。

エア系ファイバーマットレス

エア系ファイバーは浴室で洗います。具体的な手順は次のとおりです。

  • カバーを外す
  • 水かお湯でマットレスを流し洗いする
  • 直射日光の当たらない場所で干す

カバーを外す際にはカバーの選択表示も確認してから、マットレスとは別に洗濯してください。水洗いをする際、適切な水温はマットレスにより異なる場合があります。温度に関してはマットレスの洗濯表示や説明書をよく読んで、どの温度で洗うべきかを確認するようにしてください。

ラテックスマットレス

ラテックスマットレスは水に弱いので丸洗いができません。濡れると一気に劣化してしまうためクリーニング業者にも頼めません。

もし汚れを取りたい場合は、丸洗いではなく水に濡らしたタオルで外側を拭くようにしましょう。

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マットレスを洗うときの注意点

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マットレスの洗い方を説明してきましたが、洗う際にいくつか注意しなければならないことがあります。ここではマットレスを洗う際の注意点をまとめて解説します。

コインランドリーや洗濯機は使わない

基本的にコインラインドリーや洗濯機でマットレスを洗うことはできません。マットレスを洗濯機で洗ってしまうと、マットレスが劣化する原因となります。また洗濯機が重量オーバーとなってしまい洗濯機自体が壊れてしまう可能性もあります。洗濯機で洗うのはカバーのみにしてください。

半年くらいの周期で洗う

マットレスを洗う理想的な頻度は6カ月~12か月に一回程度です。厚生労働省の「公衆浴場における衛生等管理要領等の改正」のページには、「寝具の管理」の箇所に「布団及び枕にあっては、6カ月に一回以上その汚れ等を除去するための丸洗いを行うことが望ましい」と書かれています。

マットレスの洗いすぎは劣化を早めることにつながりますし、反対に洗わなさすぎも衛生的に好ましくありません。清潔に保ち、寝心地が良い状態を維持するためにも適切な頻度で洗いましょう。

直射日光に当てない

ウレタンやラテックスは熱に弱い素材です。そのため天日干しで直射日光に当ててしまうと、変色したり変形したりしてしまう恐れがあります。

直射日光はダニの抑制にも不向きなため、洗い終わった後の乾燥期間は直射日光の当たらない風通しいの良いところで乾燥させるようにしましょう。

マットレスが洗えないときの対処法

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本記事で紹介したように、マットレスにはウレタンやラテックスなどの洗えない素材でつくられたものがあります。ここからはマットレスが洗えない場合の対処法をご紹介していきます。

部分洗いを行う

カビやおねしょ、血液汚れなどで部分的に汚れているのであれば、部分洗いを行うことで対処できます。カビには消毒用エタノールスプレー、血液汚れにはセスキ炭酸ソーダスプレー、おねしょ汚れにはクエン酸スプレーを使うことをおすすめします。

全体的に洗うとなると労力と手間がかかりますが、部分洗いであれば、スプレーを吹きかけるだけで汚れに対処できるので手軽に行うことができます。

クリーニングに出す

軽い汚れであれば自宅で洗って対応できますが、汚れが濃かったり汚れている箇所が多かったりする場合、手間がかかってしまいます。そうした場合にはクリーニング業者に頼むことをおすすめします。クリーニング業者であれば普段なかなか除去できないような汚れでもきれいに掃除してくれます。

クリーニング業者のマットレスクリーニングの流れは次のとおりです。

  • ゴミを吸引する
  • スチーム洗浄
  • アルカリ電解水、バキューム洗浄作業
  • 乾燥させる

クリーニング業者では、個人ではなかなかできない洗浄方法でマットレスをケアしてくれるため、掃除の時間を節約したい人にもおすすめです。

長期間使用しているなら買い替える

マットレスの平均寿命は5~10年程度と言われています。購入から長い時間が経過している場合や、購入時期に関わらず傷みや劣化が激しいと感じた場合は、買い替えも検討してみましょう。

古いマットレスを使い続けていると、安定した寝姿勢も保ちにくくなり、身体に悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。決して手軽な買い物ではありませんが、人生の3分の1を過ごす場所だと考えると有意義な買い物になることは間違いありません。

マットレスの洗い方を覚えて清潔を保とう

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マットレスを洗うと、汚れを落とすだけでなく、ダニの除去、喘息やアレルギーを防ぐことにも繋がるため6カ月に1度など定期的に洗うことをおすすめします。

ただし、本記事で紹介したようにマットレスは素材によって洗い方が異なります。洗い始める前にあらかじめそれぞれの洗い方を確認しておきましょう。

もし洗えないマットレスを使用している場合、部分的に洗ったり、クリーニングに依頼したり、買い替えを検討したりと目的に合った手段で解決してみてください。

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