2017.04.15

第2回:「健康睡眠キャッチボールトーク」

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ライズTOKYOは、桑田真澄氏をスペシャルパートナーに招聘し、世代や活動のフィールドに応じた理想の寝具を創造する「健康睡眠プロジェクト」を推進しています。桑田氏とライズTOKYO代表宮崎が、日本の睡眠環境とその可能性を語り合う「健康睡眠 キャッチボール・トーク」。今回は、ジュニア世代の睡眠環境をテーマに、桑田氏の経験やプロジェクトへの期待などについて伺いました。

宮崎:
今回は、これからの日本を担っていく子どもたちの睡眠環境をテーマに、現状や今後へ向けての課題を考えてみたいと思います。最初に、桑田さんの子ども時代の睡眠はどのようなものだったか教えていただけますか。

img_project02_01桑田:
最近は社会が夜型になっていますが…、僕が小学生だった時は8時消灯、金曜土曜のみ9時消灯が、母の決めたルールでした。中学生になってからも朝練で5時半には起床していましたから、早寝の習慣は良かった。逆算で考えれば、理想的な生活リズムだったと思います。「寝る子は育つ」と言われますが、やはり子どもには十分な睡眠が大切です。しっかり熟睡できていたからこそ、野球も勉強もがんばれたのだと思います。

宮崎:
“熟睡”が、桑田少年のパワーの源だったのですね。いま、父親として、お子さまの睡眠についてどのように心を配っていらっしゃいますか?

桑田:
成長期の子どもに、熟睡できる環境を整えることは親の役目だと思います。室温のコントロール、マットレスの寝心地、季節に合わせた掛布団などを工夫しています。マットレスに関しては、固さの違いで合う合わないがありますから、たとえば僕のベッドに横にならせたりしてどう感じるかをチェックさせたり、いくつかの中からどれが快適か選ばせたりしました。親としては、いろいろ体感させ、その子にいちばん合った寝具を選んであげることが大切だと思います。

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宮崎:
なるほど。野球教室などで、睡眠に関してもアドバイスなさっているのですか?

桑田:
もちろんです。スポーツをするジュニア世代にとって、大切なことは「練習、栄養、睡眠」、そしてそのバランスが大事だということは常に言っています。ところが、実際には練習ばかり注力して、栄養と睡眠は二の次三の次になりがちなのですね。「練習時間は3時間で十分です」と話すと、「そんなに少なくて大丈夫なのか」と驚かれる。そういう保護者には「あなたは3時間以上も集中して仕事ができますか?」と問い返すようにしています。

宮崎:
たしかに(笑)

桑田:
何事も、大切なのは長さではなく“質”なのです。指導者としていちばん大切なことは「止めること」。保護者も子どもも、練習はたくさんやる方が良いと思い込んでいますが、練習をし過ぎては、うまくはならないのです。かえって体を傷めてしまう。練習し過ぎで体を壊してしまった選手を本当にたくさん見てきましたからね…。バランスを意識してもらいたいのです。
食事もそう。どんぶり何杯食べろ、肉を何キロ食べろと言う指導者もいますが、偏りは良くないと僕は考えます。
睡眠も同じです。長く寝ていれば良いというものではない。良い環境で良い睡眠をとることができているかがポイントです。保護者の方には、子どもが熟睡できる環境を整えてあげていただきたいと思います。

宮崎:
数字で表せる時間や量ではなく、その内容や質が大切であると。そして、生活の中で「練習・栄養・睡眠」のバランスを考えることが重要だということですね。

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桑田:
そうです。僕は子どもの頃からプロ野球選手になることを目指して練習をしていました。その目標のために、いつ何をどうしたらいいか、逆算で計画してきました。
一般の方々も同じだと思うのです。誰もが良い人生を送りたいと考えていますよね。そのためには、まずは健康が不可欠です。では、健康でいるためにはどうしたらいいか。そう考えていくと、睡眠の大切さにいきつきます。僕自身も、どうしたら熟睡できるか工夫しているし、もっと勉強したいと思っています。

宮崎:
人生の質を高めるためには、睡眠の質も上げなければということですね。ところで、現役の頃と現在とでは、桑田さんご自身の睡眠は変わりましたか。

桑田:
変わりましたね。現役時代の睡眠時間は8時間で、しっかり熟睡していたと思います。けれども、引退後は、どうも熟睡できず、疲れがとれない感じが続いたのです。やはり睡眠は時間で測るだけでなく、質を追求すべきだと痛感しました。

宮崎:
現役時代は熟睡できていたのですか。大事な試合の前夜など、緊張から寝付けないことなどはなかったのですか。

桑田:
大一番を前に、やはり緊張してしまうことはありましたよ。これではまずい、なんとかしなければと考えて、登板2日前に熟睡するようにしてみたのです。そうすることで、前夜にもし緊張して眠れなくても大丈夫だと思えるようになり、結果的に前日も熟睡できるようになりました。
若い頃は友達との付き合いも大事だし、時には朝まで遊ぶことがあってもいいと思うのです。ポイントは、それを続けないこと。スイッチの切替えと、生活全体のバランスをコントロールすることは常に意識していましたね。

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宮崎:
生活の中のいろいろな要素をバランスよく配分することは、負担をつくらないだけではなく、新たなエネルギーを生みだすことにも繋がるのですね。
桑田:
そうですね。今回、ライズTOKYOの「健康睡眠プロジェクト」に参加して、睡眠の奥深さや質を高める可能性の大きさを感じました。良い睡眠がとれた朝は、本当に力が湧いてくるのが実感できますからね。僕自身、睡眠の質を高めるためにいろいろ研究や工夫をしたいし、もっともっと一緒に勉強していきたいと思います。そして、これまでの経験を製品開発に活かしたいと考えています。一人ひとり、身体の使い方や疲れ方が違いますし、固さなど感覚の面での好みも違います。そこにしっかりと向き合って、まったく新しい寝具を開発したい。ライズTOKYOと一緒に、睡眠を通して、皆さんの豊かで充実した人生のサポートができたら素晴らしいと思います。

宮崎:
心強いお言葉をありがとうございます。私も真摯に取り組んでまいります。今後ともどうぞよろしくお願いします。

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